ここでは、サーバにLinuxOSをお使いになる場合のDenbun POP版のインストール方法を説明いたします。
インストールをはじめる前に、
動作環境
をご確認ください。
アンインストールするには、
こちら をご参照ください。
※インストール作業の前に、本製品ホームページより、「Denbun POP版 Linux対応版」のモジュールをダウンロードし、インストールするサーバーにFTP転送してください。
→
Denbun POP版 Linux対応版 のダウンロードはこちら
Denbun のインストールでは、以下の作業を行っていただく必要があります。
1.dnpwmlユーザーの作成
2.Denbunプログラムのインストール
3.Denbunデータベースの復元
4.Apacheの設定調整
5.動作確認
1.と、3.は、PostgreSQLの管理ユーザー(ここではpostgresとします。)で作業を行ないます。それ以降は原則として特権ユーザー(root)で行ないます。
- 1.Denbunユーザーの作成
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psqlコマンドにてPostgreSQLのユーザーにdnpwmlユーザーを作成します。
[root@xxxxxx ~]# su - postgres
[postgres@xxxxxx ~]$ psql -d template1 -c \
> "CREATE USER dnpwml WITH PASSWORD 'dnpwml' CREATEROLE"
CREATE ROLE
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- 2.Denbunプログラムのインストール
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FTP転送したファイルからパッケージソースを展開します。この例ではFTP転送したファイルが/home/guestにあるものとします。
ここでは、作業用ディレクトリとして/tmpを使用します。
※この作業は「root」ユーザーで行ってください。
[root@xxxxxx postgres]# cd /tmp
[root@xxxxxx tmp]# tar xvzf /home/guest/dnpwmlV33PR90lR9pg13.tar.gz
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展開が終了すると、/tmp下にdnpwmlというディレクトリが作成されます。
展開された /tmp/dnpwmlディレクトリの所有者を、Apacheの実行ユーザーに変更します。
この例では、ユーザー:apache、グループ:apacheです。
[root@xxxxxx tmp]# chown -R apache:apache /tmp/dnpwml
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まず、Denbunの静的コンテンツを、Apacheのドキュメントルートに移動します。
この例では、/var/www/htmlとなっています。
Denbunの静的コンテンツは、次の1つです。
@ dnpwmlrootディレクトリ(GIFイメージファイル群, Javaスクリプト群)
これらのディレクトリは、展開されたdnpwmlディレクトリにあります。
[root@xxxxxx tmp]# mv /tmp/dnpwml/dnpwmlroot /var/www/html
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次に、dnpwmlディレクトリ自体を、ApacheのCGIディレクトリに移動します。
この例では、/var/www/cgi-binとなっています。
[root@xxxxxx tmp]# mv /tmp/dnpwml /var/www/cgi-bin
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- 3.Denbunデータベースの復元
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インストールしたDenbunプログラム内のデータベースファイル(dnpwmldb.pgdmp)からpg_restoreコマンドにてDenbunデータベースを復元します。データベースファイルは、インストールプログラム内に含まれていますので/var/www/cgi-bin/dnpwml/admintools/dbfileに存在します。
※この作業は、「postgres」ユーザーで行ってください。
[postgres@xxxxxx ~]$ pg_restore -C -Fc -d template1 \
> /var/www/cgi-bin/dnpwml/admintools/dbfile/dnpwmldb.pgdmp
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※ PostgreSQLのユーザーにpostgresが存在しない場合に、リストアを行うと「ERROR: role " postgres" does not exist」というエラーが表示されますが、特に問題ありません。
- 4.セキュリティ対策【重要】
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Denbunで使用するデータディレクトリ内のファイルを、ブラウザから実行できないように設定します。
※本設定を行わなくてもDenbunは動作しますが、セキュリティ対策のため必ず設定するようにしてください。
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セキュリティ対策の設定方法
以上で、Denbun POP版のインストールは完了です。
- アンインストールするには
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rm コマンドを使用して、インストール先のディレクトリを削除します。
(rmコマンドの前に\(エンサイン)をつけると、削除確認を行わないで削除します。)
■Denbunプログラム(モバイル対応版)のアンインストール
モバイル対応版をインストールした場合、まず、Denbunプログラム(モバイル対応版)のメッセージファイルを、Denbunのメッセージディレクトリから削除します。この作業は特権ユーザー(root)で行ないます。
[guest@xxxxxx ~]$ su
パスワード:
[root@xxxxxx guest]# cd /var/www/cgi-bin/dnpwml/dnpwmllocal/ja
[root@xxxxxx ja]# \rm message.mobile
[root@xxxxxx ja]# \rm wmlmob
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次に、Denbunプログラム(モバイル対応版)のディレクトリ自体を削除します。
[root@xxxxxx ja]# \rm -r /var/www/cgi-bin/dnpmwml
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以上でDenbunプログラム(モバイル対応版)のアンインストールは終了です。
■Denbunプログラムのアンインストール
DenbunプログラムのディレクトリおよびDenbunの静的コンテンツのディレクトリを削除します。
[root@xxxxxx ~]# \rm -r /var/www/cgi-bin/dnpwml
[root@xxxxxx ~]# \rm -r /var/www/html/dnpwmlroot
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■Denbunデータベース及びユーザーの削除
以下のコマンドを入力し、Denbun POP版のインストールで作成したPostgreSQLのデータベースとユーザーを削除します。
※この作業は「postgres」ユーザーで行ってください。
[root@xxxxxx ~]# su - postgres
[postgres@xxxxxx ~]$ dropdb dnpwmldb
[postgres@xxxxxx ~]$ dropuser dnpwml
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■スケジューラー自動起動設定の削除
Denbun POP版のインストールで設定したスケジューラーの自動起動の設定を削除します。
※この作業は「root」ユーザーで行ってください。
[guest@xxxxxx ~]$ su
パスワード:
[root@xxxxxx guest]# export EDITOR vi
[root@xxxxxx guest]# crontab -u apache -e
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apacheユーザーに設定されているcronの設定が表示されますので、「dnpscheduler.sh」の行を削除し、保存して終了してください。
例)
30 8 * * 1,2,3,4,5 /var/www/cgi-bin/dnpwml/dnpscheduler.sh
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↑
この行をcronファイル内から削除してください。
以上で、Denbun POP版のアンインストールは完了です。